その中で特に差が大きかったのが「社員の士気(やる気)」に関する項目です。正社員では2.84のところ、非正規社員では2.96と、非正規社員のほうが0.12ポイント高いことが分かりました。その傾向は中小企業よりも大企業で大きく、大企業では非正社員が正社員を0.14ポイント上回っています。

 Vorkersが過去に行った調査によると、新入社員の「社員の士気」は最初の3年間で一気に低下することがわかっています。そのことから、長期で同じ会社で働く正社員よりも、有期雇用である非正規社員の方がモチベーションをフレッシュに保ちやすいのかもしれません。

 一方で、月間の平均残業時間と有休消化率はどうでしょうか。平均残業時間は正社員が月34.14時間に対し、非正規社員は22.38時間。有休消化率は正社員が47%に対し、非正規社員は59%と、ワークライフバランスは非正規社員の方が優れている結果になりました。