客室で気になるのは
実はにおいや音

 1泊9000円未満部門のホテルの宿泊客には、ビジネス用途の方も多く含まれているのは言うまでもありません。そこで今回は1泊9000円未満部門の調査データをビジネス目的の宿泊者に絞り、ビジネスパーソンにとってのホテル宿泊に対する満足度とは何か、ビジネスパーソンがホテル選びをする際にどんな点に注目すると満足度が上がるのかを見ていきましょう。

 まずビジネスホテルをビジネスユースで利用している人のうち、総合満足点が800点以上の「高満足度層」は約15%、500点未満の「低満足度層」は約10%いることが分かりました。

 つまり「高満足度層」はビジネスホテルを上手に利用している層、「低満足度層」はホテルを上手く利用できていない層と言うことができ、この2つの層が感じる満足度の差を調べています。

 最初にビジネスホテル部門全体の満足度構の造をみると、満足度を構成する7つの項目のうち最も大きなウェイトを持つのは「料金」(20%)で、次いで「客室」(19%)となっています。価格にセンシティブなビジネスホテルですから、「料金」が満足度を左右する最大の要素となるのはある意味当然ですね。

 2番目に大きなウェイトを持つ「客室」についてもう少し細分化してみましょう。「客室」の評価項目のうち、「高満足度層」と「低満足度層」の差が大きいのは、「客室内のにおい」「静かさ」「バスルームの快適さ」という結果になりました。これは、ビジネスホテルを上手に利用している層を分析すると、臭いや音を気にする傾向があり、ここがクリアできていると満足度が高くなることがわかりました。

 逆に、「客室内のビジネス用の設備の充実度」や「客室内の備品の充実度」は「高満足度層」と「低満足度層」の差が小さいという結果も出ました。必要なものは自分で持ち込むことに慣れているビジネスパーソンが気にするのは、設備や備品の充実度合いではなく、快適な住空間であるということが言えるでしょう。

 ビジネスホテルを選ぶ際は、部屋のたばこ臭や水回りのにおい、周囲の騒音などをインターネットの口コミなどでチェックしてみるといいでしょう。