ブロックチェーンの技術を活用し
2030億枚のコインを配布

「actcoin」にはブロックチェーン3.0という最新技術が使われている。ブロックチェーンは「仮想通貨のこと」と誤解されやすいが、そうではなく、単に「分散台帳を実現する技術」を指す。技術が進化するなかで金融分野以外への応用も進んでおり、「actcoin」は公益性の高い新たなブロックチェーン活用方法といえる。

 このシステム上では現在、「actcoin」が2030億枚、発行されている。「actcoin」普及の第1フェーズとしては、それを2020年までにユーザーへすべて配布することが目標で、現時点でマネタイズ(収益化)は狙っていない。根本にあるのは、一方が利益を得たらもう一方は同じだけ損をする「ゼロサム」ではなく、みんなが利益を生む「プラスサム」の考え方だ。

「参加するユーザーも、企業・NPO・行政も、誰も損しないように設計しました。2030億枚の「actcoin」配布が完了した時、社会貢献に積極的な人がたくさん増え、社会は少しだけ良くなっているはず。まずはその状態を目指して、『actcoin』の存在価値を高めることに注力していきます」(佐藤さん)

 今年1月末にiOS版アプリをリリースしたばかりで、まだ発展途上にある同サービス。近々PC版も完成予定だ。今後、利用者の声を取り入れながら、新機能を追加するなど充実を図っていくという。

 ユーザーとして気になるのは、貯まった「actcoin」は将来どうなるのか?だろう。

 今後、貯まったコインは、NPOや個人の活動などに寄付できたり、環境や社会に配慮したエシカルな商品と交換できたりするよう開発を進める予定だ。

 通貨も仮想通貨もトークンも、最初から価値があるわけではなく、社会の多くが必要とした時や価値を感じた時、はじめて「価値」が生まれるもの。「『actcoin』も今は無価値だが、将来的に価値を生む可能性がある」と語る佐藤さんは、2030億枚配布完了後の第2フェーズも見据えて準備中だ。

 さて、「actcoin」はどんな価値を生み出すか。それも楽しみの1つとし、まずは利用を通じて「actcoin」を育てていってはどうだろうか。

(藤崎雅子/5時から作家塾(R))