偏差値30から東大へ
オーディオブック勉強法とは

 読書時間をなかなか確保できない本好きにとっては、これからオーディオブックを利用する機会がますます増えるだろう。一方、読書が苦手な人にもオーディオブックを試してもらいたいと上田氏は話す。

「私は高校3年生まで偏差値30の落ちこぼれ。受験勉強の最初の壁が現代文でした。いくら文章を読んでも、まったく頭に入ってこない。そこで現代文を朗読したり、自分の声を吹き込んだカセットテープを繰り返し聴いたり、リスニング重視の勉強に切り替えたら、読解力が向上しました。2年の浪人生活を経て東大に合格できたのは、耳を使った勉強方法のおかげです」

 上田氏は、小説なら短時間で読めるが、現代文はからっきしダメだったという。そこで情報のインプットを目から耳に変えてみたところ、目で読むよりも格段に内容を理解できることを実感したという。頭の中で文字を音声化する必要がないため、目の読書よりも負担が小さく、自然と内容が頭に入ってくるらしい。

 もちろん、耳で聴いても抽象的な内容やなじみのない言葉遣いで分かりづらい文章はある。

「そういうときは目を閉じてみてください。視覚情報をシャットアウトするだけで、集中力は驚くほど高まります」と上田氏。人は思索にふけるとき目を閉じることが多い。紙の本では目を閉じて読書はできないが、オーディオブックなら目を閉じて、思考やイメージを広げながらの読書が可能になるのだ。