「ベッドでスマホ」「太陽の光を浴びない」
睡眠不足になりやすい職業の行動傾向

 では、上位にランクインした職業には、どのような睡眠不足につながる特徴があるのだろうか。同調査を行ったメディプラス研究所による『ココロの体力測定2018』のデータを詳細に分析していきたい。

 男性では「畜産」「受付案内事務員」「レジスター係」「現在働いていない人(無職)」が上位にランクインした。まず、これらの職業に就く人の睡眠時間以外の行動を見ていくと、労働時間が平均よりも短く、家事時間が多いことがわかった。

 睡眠時の行動については、4つの職業とも睡眠中に一度起きると寝付けない傾向があった。また、「畜産」と「無職」では決まった時間に眠くならず、「畜産」「レジスター係」「無職」はベッドの上でスマホ操作している人の割合が全体よりも高かった。

 また、睡眠への影響が大きい生活習慣に目を移すと、「畜産」「レジスター係」では睡眠に良いとされている湯船につかる習慣が少なく、「畜産」では深酒の習慣がある人が全体より多いこともわかった。

 良い睡眠にはメラトニンというホルモンの分泌が不可欠だが、そのためには日中に太陽の光を浴びてメラトニンの材料であるセロトニンというホルモンの分泌を促すことが大切だ。しかし、「受付案内」「レジスター係」では太陽の光を浴びることが少なく、特に「レジスター係」では労働環境からか昼夜逆転の生活という人が多いため、こうした生活リズムも睡眠に悪影響を及ぼしていると考えられる。

 今回の上位にランクインした4つの職業は、労働時間の長さではなく、それ以外の時間の使い方や労働環境が大きく影響しているといっていいだろう。

 一方の女性では、「ガソリンスタンドスタッフ」「運転手」「歯科医師」「飲食店店長」が上位にランクインした。これらの職業に就く人の睡眠時間以外の時間の使い方を見ていくと、4つともに残業が多く、それに伴って勤務時間が長くなっていることがわかった。また「歯科医師」では家事時間と読書時間が長かった。

 睡眠時の行動については、4つすべての職業でベッドの上でスマホ操作をしている傾向が高く、「歯科医師」は夜12時前の就寝習慣のない人が多いこともわかった。