人材を集めたければ
「いい会社」に変わること

なぜ「やる気のある社員」より<br />「居る気社員」が大切なのか?<br />――武蔵野71歳社長vs日本レーザー75歳会長<br />【修羅場経営者初対談2】近藤宣之(こんどう・のぶゆき)
株式会社日本レーザー代表取締役会長
1944年生まれ。債務超過に陥った子会社の日本レーザー社長に抜擢。就任1年目から黒字化、以降25年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロに導く。役員、社員含めて総人員は65名、年商40億円で女性管理職が3割。2007年、日本初の「MEBO」で親会社から独立。2017年、新宿税務署管内2万数千社のうち109社(およそ0.4%程度)の「優良申告法人」に認められた。日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾、慶應義塾大学ビジネス・スクールなどで年60回講演。第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」、第3回「ホワイト企業大賞」、第10回「勇気ある経営大賞」など受賞多数。「人を大切にする経営学会」の副会長も務める。著書に、ロングセラーとなっている『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』などがある。
【日本レーザーHP】
http://www.japanlaser.co.jp/
【夢と志の経営】
http://info.japanlaser.co.jp/

編集部:小山社長も、近藤会長も、共通して、
「これからの時代は、『人』を大切にする会社でなければ生き残れない」
とおっしゃっていますね。

小山:これまでは人が辞めても、すぐに新しい人材を補充することができました。
ですがこれからは、募集をかけても人が集まらない時代です。
令和の時代は、「人材戦略が巧みな会社」が生き残ると私は考えています。
人の採用と社員教育に投資できるかどうかが問われていますね。

近藤:小山社長がおっしゃるように、人を採用するのはなかなか難しい。
ではどうすれば人が集まるのか。
結局のところ、経営努力を怠らずに、「人を大切にする会社」にするしかありません。
ダメな会社に人材は集まらない。いい会社にすると人材が集まる。もはや企業のネームバリューだけでは人は集まらないですよね。
今後はますます、「働きやすい会社かどうか」が重要になると思います。

なぜ「やる気のある社員」より<br />「居る気社員」が大切なのか?<br />――武蔵野71歳社長vs日本レーザー75歳会長<br />【修羅場経営者初対談2】

(対談最終回に続く)

ps.(編集部より)「25の修羅場」の詳細は、第1回連載「倒産寸前から売上3倍、自己資本比率10倍、純資産28倍!「25の修羅場」が「25年連続黒字」をつくった理由」をご覧ください。きっと、近藤氏が血反吐を吐きながら、泥水を飲みながらのここまでのプロセスの一端を垣間見れるかと思います。