BMW

'90年代後半の5シリーズ(E39)に迫るサイズアップ

 第7世代(G20型)へと進化した新型3シリーズがいよいよ日本の道を走りはじめた。

第7世代全長4715×全幅1825×全高1430mmと先代よりも全長と全幅がサイズアップした最新3シリーズ。価格は320i SEが452万円、320iが523万円、320i M Sportが583万円、330i M Sportが632万円となる。
第7世代先代モデルと比べてホイールベースをプラス41mm延長。走りや居住性は当然高くなってはいるが、そのサイズアップを市場がどう評価するのか、注目したいところ。

 新型の特徴をあげてみろと問われたなら、まずはサイズアップについて触れるだろう。ホイールベースを41mmも伸ばした結果、全長はついに4.7mを超えてきた。全幅もまた、1.83mにも達している。全高こそ旧型と変わらないというものの、ほとんど90年代後半の5シリーズ(E39)と同じ大きさになっている。ずいぶんと立派になった。

 広がった車幅に関していえば、3シリーズと同様にスポーツ性をチャームポイントとするジャガーXEやアルファロメオジュリアといった新参のFRサルーンたちがすでにワイドトラック化による走りの良さを売り物にしており、元祖スポーツサルーンとしては黙って見過ごすわけにいかなかったということかも。ちなみに全長にしてもアウディA4がすでに4.75mまで“成長”している。

 クルマの巨大化はいっこうに終わる気配がない。複数のメーカー関係者に聞けば、人類のサイズが上に伸びたのみならず横にも広がっているから、らしい。それはそうかもしれないけれど、むやみなサイズアップは迷惑だ。車庫の幅など物理的な理由で乗り換えを断念した3シリーズファンも少なくないはず。