ビジネスの現場では
実数と%の2種類しか使わない

 しかし、会話の中で数字を使うと決めても、そう簡単にはいかない。そこで役に立つのが、電卓だ。一つ手元に置いておくだけで、数字を使うことが習慣化しやすくなると深沢氏は言う。

「数字が出てきたら、とりあえず電卓を使う習慣を身につけることが、数字に慣れるコツです。というのも、基本的にビジネスで用いられる数字は、実数と%の、2種類しかないといわれています」

 つまり、実数と%にさえ慣れてしまえば、ビジネスシーンで数字につまずくことは、ほとんどなくなるといってもいい。

「2次方程式や三角関数の知識はいりません。四則演算ができれば十分です。それなら、電卓があれば一瞬で計算できますよね。難しい計算は、エクセルに任せておけばいいんです」

 また、電卓を使うメリットは、もう一つあるという。

「数字を確認したいときです。商談や会議などで、ちょっとした計算が必要な場面は多々あります。そういうときに、示された数字が本当に正しいかどうか、その場で計算してみる。自ら計算して確認することで、納得の度合いがまったく違うものになります」

 実際、深沢氏が登壇する研修においても、パフォーマンスの良い参加者は講師の発言した数字に対してさりげなく電卓でサッと計算し、その妥当性を確認している。加えて、手元に電卓があるだけで、数字に強そうなイメージを与えることもできる。“仕事がデキそう”な印象を与えることは、ビジネスマンにとって大事な演出の一つだ。