中度自律神経失調症は
中年以降の男性に多い

 自律神経失調症軽度は頻度の差はあれ、だれでも経験することです。中度以上になると、患者自ら医師に相談するケースが多いですが、病気の成り立ちについて説明すれば、若い人ならすぐに立ち直ります。重症になると、回復には患った時間と同じ時間が必要になってきます。

 中度の自律神経失調症は中年以降の男性に多く、重症の自律神経失調症は40~50歳の男女でみられますが、女性に多くなります。内科のレベルで抗鬱剤を使用することもありますが、内科医師は処方量を制限していることが多いのではないでしょうか。心療内科の医師に相談することをお勧めします。

 自律神経失調症について、確たる定義はありません。その上で、私の診察経験から、個人的な見解を述べました。医師によって、私の見解と大きく違うことを言うこともあるでしょう。一つの見方として、参考にしていただければと思います。



旭 伸一
【医学博士、日比谷公園クリニック院長、医療法人社団旭光会理事長】

1963年福井県生まれ。1989年自治医科大学卒業。10年間は福井県立病院・県内診療所にて地域医療に従事。2007年喫煙と飲酒の健康影響を研究し医学博士取得。日比谷公会堂地下に日比谷公園クリニックを立ち上げ第一線で検診・総合診療を幅広く実践している。地域に溶け込む全人的医療こそが早期発見・確実治療の原動力だと考えている。日本医師会認定産業医、日本内科学会認定内科医。