米政府はアラブ首長国連邦(UAE)沖でタンカーが攻撃された事件について、イランが関与した可能性が高いとみているが、ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は29日、政府として軍事的対応は計画していないと述べた。ドナルド・トランプ大統領のイランに対する融和的な姿勢に足並みをそろえた形となった。ボルトン氏は、イランが関与したとされるタンカー攻撃を受け、抑止力としてペルシャ湾に米兵1500人を増派すると語った。同氏は訪問先のアブダビで記者団に対し、イランとの戦争を回避するため、ホワイトハウスは「慎重かつ責任ある」行動を取ろうとしているとし、「イランやその代替勢力に対し、こうした行動は米国からの非常に強力な反応を招くリスクがあると明確に示すことが目的だ」と述べた。