「脳の老化」は40代から始まっている?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

高齢化社会の進行とともに、恐れられるようになったのが「認知症」。実は、その認知症よりもはるかに早く起こるのが、うつ病などを引き起こす「心の老化」です。「心の老化」は脳機能を低下させ、やがて「認知症」にもつながり得る見逃せない現象です。そこで今回は、高齢者専門の精神科医として30年間多くの患者を診てきた和田秀樹氏の最新刊『「脳が老化」する前に知っておきたいこと』(青春出版社)から、「認知症」と「心の老化」のつながりについて解説し、今からできる予防習慣を紹介します。

85歳を過ぎると、ほぼ全員にアルツハイマーの予兆が!

 がんの予防や対策のためには、多くの人が食事に気をつけたり、検診を受けたりしますが、「認知症(ボケ)」予防となると、「脳トレ」をやる人はいても、そのほかの予防と対策を行っている人はほとんどいないでしょう。

 多くの方が心配する認知症、ボケですが、とても「漠然とした不安」です。なぜかというと、そこには大きな誤解があるからだと思います。いちばんの誤解は、「認知症、ボケが出たら、その後の人生は不幸だ」というものでしょう。認知症、ボケは、だれにでも起こりますが、どんなにボケても幸せに過ごしている人はたくさんいます。そして、だれにでも起こるけれど、なったときの備えさえしていれば、それほど大きなトラブルが生じることはあまりないのです。