支出は“すべて”記入を!
貯蓄は「先取り」が絶対おすすめ

 まず予算を作る前に、全ての支出を洗いざらい確認するため、家計簿を“しっかり”つけてください。手書きが面倒であれば、家計簿アプリを利用しても構いません。

 家計簿は1ヵ月だけでなく、3~6ヵ月単位でつけて、支出全体と住居費、食費、通信費など項目ごとの1ヵ月あたりの平均支出額を計算してください。単月の数字だけでは、たまたま支出が多い月や少ない月のケースがあり、実態に即していない可能性があるからです。

 月間の収入から支出合計の平均値を引いた金額が、一般的に毎月貯蓄できる金額になります。Sさんはこの差額がほとんどない状態ですので、この差額を作るために、項目ごとにメリハリをつけるようにします。例えば、交際費は削りたくなければ他の項目の支出を大幅に削減する、という具合に予算を見直すわけです。

 こうした見直しを通じて黒字を大きくすることで、貯蓄の原資が生まれます。そして、きちんと家計簿をつけることで「収入-支出(予算)=年間貯蓄額」が成り立つようにするのです。

 あとは、これまでのように毎月残った金額を貯蓄に回すのではなく、目標とする年間貯蓄額を12ヵ月で割り、その金額を毎月給与天引きや、給料日になったら給与口座からの引き落とす「先取り貯金」にして、残った金額で生活するようします。

 ボーナスからも貯蓄する場合、目標の年間貯蓄額からボーナスから貯蓄する分の金額を差し引いて、残りを12ヵ月で割って毎月の貯蓄額を決めるとよいでしょう。

もともとズボラな人は
「月〇万円生活」で予算管理を

 項目別に予算をつけて家計管理ができればベストですが、実際に長続きする人はあまり多くありません。ご相談内容から想像するに、Sさんもこの方法が長続きしないタイプのような気がします。ですから、項目ごとの予算化ではなく、月の支出合計で管理するシンプルな方法をおすすめします。