パパ活という関係性において「パパ」は体のいい呼び名であり、女子側もパパ側もそこに親子に似た親愛の情など、ほとんど存在しないと言っていい。パパ活とは互いの欲のために金銭を授与しあういびつな関係性を、ポップな呼び方で包み隠しているにすぎないのだ。しかし、パパ活女子のなかには“パパ”に少しだけ理想の父親を重ねている女子がいた。(清談社 藤野ゆり)

生活苦の大学院生が選んだ
パパ活で学費工面の道

父に通帳を管理されているアスカさんは、パパ活で得たお金をタンス預金しています。預金通帳も父親に管理されているから、パパ活で得たお金は全てタンス預金。支配的な実の父よりも、パパ活の「パパ」の方が甘えられると話す(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 年上男性との割り切り交際で、小金を稼ぐパパ活女性たち。彼女たちの深層心理には何か共通するものがないか。そんなことを考えていたときに話を聞くことができたのは、22歳の大学院生アスカ(仮名)だった。

 黒髪にシンプルなワンピースを着て、こちらにすこし警戒した視線を送る彼女は、クラスに1人はいる、きれいで真面目な優等生タイプという印象だった。もし自分の娘だったら「まさかパパ活なんて」と夢にも思わないであろう。化粧っけはないが肌が透き通るように白く、話し始めると妙な色気があった。大学院生だというアスカは、現在、2人のパパと関係を持っているという。

「1人は40代の不動産関係のパパさん。私は交際クラブに登録しているんですけど、そこで出会いました。もう1人も交際クラブ経由で知り合った30代後半の方。会社の経営をしていると言っていた気がします。パパとはお会いして、ご飯を食べて、体の関係になることもあれば、ならない日もあります」

 パパ活を始めたキッカケは、ほんのすこしの好奇心と学費のため。大学と大学院、計6年分の学費の一切を、奨学金も含めて自分で工面しなければならかったという。

「幼い頃に両親が離婚して父親に引き取られました。今は父が再婚したので、継母と実の姉の4人で暮らしています。父は自営業で家庭に余裕はありません。将来の夢のために進学したいという願いも、説得してなんとか承諾してもらえた感じでした」

 苦しい生活を強いられるなかで、アスカにはどうしても将来なりたい職業があった。そのためには大学院に行く必要があったが、6年分の学費を自身で賄うのは至難の業。そこで交際クラブに登録することを思いついたのだという。

 すぐに固定の男性がついた。現在は2人のパパと不定期で逢瀬を重ね、月に10万〜20万円ほどもらっている。それらを生活費や学費に回し、余った金は貯金にまわすという堅実な使い方をしていた。