米自動車大手フォード・モーターは27日、欧州での工場閉鎖と人員削減計画の詳細を明らかにし、解雇やシフト削減などで約1万2000人に影響が出る可能性があると述べた。これは1月に発表した欧州の不採算事業再編策の一環。同社は電気自動車や自動運転車に注力する中、広範なコスト削減に取り組んでいる。フォードによると、2020年末までに欧州での製造拠点を24から18に削減する。また、ドイツやスペインの工場でのシフトも削減する。また、人員削減は同社が完全所有する事業および合弁事業で行われ、主に自主退職を通じて約1万2000人に影響が出ると説明。このうち約2000人が固定給労働者で、これはフォードが既に発表した世界各地での7000人削減に含まれているという。