モチベーションファクターの
不一致がストレスを生む

 実は、厚労省の調査結果の内容に、未然防止のための対策のカギがある。40代のビジネスパーソンに対して、仕事の変化や人間関係において、ストレスをためないようにすることができれば、発病を未然に防止することに役立つのだ。

「そんな方法があるのだろうか」と思う人もいるかもしれない。もちろん、社員個々の状況はさまざまで、一言でストレスといっても千差万別だ。だから、「個々の上司にまかせるしかない」と思っている人も多い。しかし、その結果、自己流の対応しかできておらず、効果が上がっているかどうかさえ確認できていない状況を生んでしまう。

 万人を網羅して効き目のある即効薬ではないが、相当程度、ストレスをためないようにすることに役立つことが確認されている方法がある。それが、仕事をするときのモチベーションファクター(意欲を高める要素)と、本人の元々のモチベーションファクターのギャップを解消する方法だ。

 私は、モチベーションファクターを以下の2つの志向、6つの要素に分けている。20年来、仕事と自分、相手と自分のモチベーションファクターを見極めるプログラムを実施してきて、仕事をするときのモチベーションファクターと自分の自然体のモチベーションファクターが大きく乖離している場合と、相手と自分のモチベーションファクターが逆の場合に、ストレスを感じやすいことがわかっている。