いよいよ夏本番。気温が高くなってくると、心配なのが熱中症ですね。外の強い日差しの下ではさすがに危険だと感じても、クーラーが効いたオフィスで仕事をしているときには、熱中症なんて絶対にならないと思うかもしれません。
しかし、屋内でも油断は禁物です。気温が高くなくても、湿度が高ければ熱中症のリスクは高まります。「夏バテかな?」と思いがちなダルさや疲労感が、熱中症一歩手前の“かくれ脱水”だった、ということも…。
昨年の職場での熱中症死傷者は1000人超
室内でもあなどれないリスク
東京消防庁が公表した昨年6月から9月における発生場所別の熱中症による救急搬送人員(19歳から64歳)を見ると、熱中症の発生場所の割合は住宅等居住場所が26.7%、店舗・遊戯施設等が11.4%、会社・公共施設が7.0%となっています。店舗や会社といった施設でも、熱中症になることはあります。加えて、道路・交通施設が28.5%であることを考えると、熱中症はビジネスパーソンにとって他人事ではありません。また、厚生労働省の調査によると、昨年の職場での熱中症による死傷者数は1178人と、前年の2倍以上に上りました。
職場で熱中症にならないように、こまめな水分補給や最低限の栄養補給など、自分でできることから気をつけたいものです。