緑茶やコーヒーなどの嗜好品は、利尿作用があるものもあります。これらは水分補給のカウントに入れず、あくまでも水で水分補給をしてください。言うまでもなく、ビールは論外。むしろ、利尿作用が強いため脱水症状を招きかねない。「水分補給はビールで」などとはくれぐれも考えないようにしてください。

 体への吸収力が高い経口補水液は、熱中症らしき症状が出てきた時や大汗をかいた時などに取りましょう。普段の水分摂取は水で十分です。スポーツドリンクを熱中症対策に利用されている人もいますが、糖分が多いのが問題です。スポーツドリンクを飲むなら、経口補水液を飲みましょう。汗をかいた時は、汗で失われた塩分を補うために、塩あめなどをなめるのもいいですね。

 次に、クーラーや扇風機を上手に利用し、室内を適切な温度に保ちましょう。実は、熱中症を最も起こしやすい場所は「住居」なのです。2017年、18年ともに、救急搬送された人の熱中症発症場所は住居がトップ。昨年は40.3%と半分近くを占めています。

「クーラーは体に悪い」「節電のために」「もったいないから」などと考えずに、クーラーを使ってほしいと思います。私はリビングに気温計を置き、28度を超えたらクーラーをつけます。寝ている間も、つけています。設定温度27~28度であれば体に害はないでしょう。

――帽子や日傘も熱中症対策に役に立ちますか?

 直射日光を避けられるので、熱中症対策になりますよ。通気性のよい衣服を選ぶのもいいですね。

 今は冷却グッズがたくさん売られています。これらを活用するのもおすすめです。特に、熱中症の症状が出てきた時は、すぐに体を冷やすことが不可欠。冷却グッズを持ち歩いていると、いざという時に役に立ちます。