――体を冷やす時、冷却グッズや氷をどこに当てればいいでしょうか?

 おでこはひんやりして気持ちいいですが、体全体を冷やす場所としてはNGです。首元、脇の下、足の付け根など、太い血管が体の表面近くを走っているところを冷やすようにしてください。

 これらに加えて、私自身が「熱中症対策にいいな」と思っているのが、かき氷です。食べると血液が急激に冷え、それらが体中をめぐるので体全体をスピーディーに冷やせます。

高齢者と子どもは重篤化しやすい
家族は十分に注意喚起を

――もし身近な人などに熱中症の症状が見られたら、どうすべきですか?

 けいれんや意識障害を起こしていたら、すぐに救急車を呼び、首元、脇の下、足の付け根を冷やしてください。

 けいれんは見た目で分かりますが、厄介なのは意識障害です。単にボーっとしているようにも見えるからです。「何を聞いても『うん』『はい』しか答えない」「返事をしなくなった」といった場合は、救急車を。たとえ熱中症でなくても、意識障害は医師の緊急な対応が求められます。
 
――最後に、どんな人が特に熱中症に気を付けるべきでしょうか。

 熱中症は、「自分の勘に頼って対応」はNGです。気温が高くなれば水分摂取を心掛け、クーラーを活用します。住居で熱中症の発症が多いのも、屋外では気を付けるこれらの熱中症対策を、家の中では油断してやらなくなるからでしょう。

 すべての世代において熱中症対策が必要ですが、特に高齢者と子どもは要注意です。高齢者は体内に水分がもともと少なく重篤化しやすいですし、子どもは何らかの不調を感じていてもうまく言葉にできず、重篤化してから周囲が気づく場合が少なくありません。高齢の親御さんや小さなお子さんがいる人は、注意喚起を怠らないようにしてください。