最後に忘れがちな「ビジネス構築後の運転資金」です。ビジネスをつくっただけでは動き出しません。そこに燃料を入れる必要があります。広告を打つならば広告宣伝費、誰かに手伝ってもらうならば人件費、何かを転売するのなら仕入れ資金が必要です。
このように、起業を目指す際には、さまざまな「金」について考えることになります。
たまに、起業を準備している人の中に、「(初期)投資資金」と「運転資金」について「とにかく1円も損をしたくない」と考えている方がいます。しかし、何を始めるにせよ、お金はかかるものです。避けて通ることはできません。
起業して、いつか会社を辞めようと思ったら、少額でもいいので独立後の生活費の積み立てをスタートしてください。そして、起業準備を進めるために使うお金(初期投資の資金)を確保し、さらに、利益を出せるようになるまで投資できる運転資金を残しておくようにしてください。
このように、確かにお金は必要なのですが、会社員のまま起業の準備を進めていくのなら、これらの資金のために借金をする必要はありません。
たとえば、最初は月3000円を独立後の生活費のために貯金し、月5000円を運転資金分として銀行口座に積み立てる。初期投資分については、購入が必要なものをリストアップして、これまでの貯金から捻出。貯金がなれば月7000円を初期投資分として半年間積み立てる。そんな感じで計画を立ててみてください。
その後、ビジネスが少し動き出したら、まずは運転資金分を増やして、売上を伸ばしていきましょう。その後に生活費分を増額し、独立に向けて準備を進めましょう!