何を言っているかわかりますか?

 前述のアメリカ人のライティングの先生に出題されたクイズの1つをご紹介します。

 The finklepuss garanged in the teae.

 架空の単語も含まれているこの文、いったい何を言おうとしているのでしょうか。1つ1つ考えていきましょう。

 まず文頭にtheがついていますね。となると、定冠詞に続くfinklepussは名詞です。しかも文頭にあるので、これは主語と考えられます。

 そして、garangedは-edがついていること、そして主語の直後にあることから、「主語の様子を表す」述語であり、played, listenedのような「動詞の過去形」だと推測できます。

 最後のteaeはin(前置詞)とthe(冠詞)に続いている言葉なので名詞と考えられます。

 いかがでしょう。これらを総合すると、「finklepussはteaeでgarangeした」という文の大意はとれます。

 これが文法の威力です。想像してわからないところを埋めるためには文法が不可欠なのです。そして、文法をうまく活用することで、「多少単語がわからなくても」文の意味がとれるのですから、使わない手はありません。

「単語優先主義」は苦しいですよ。なぜなら単語を1つ1つ、丸暗記で覚えていかなければならないのですから。文法を知ることで、ラクに意思疎通ができるだけでなく、英語を尊重している姿勢が伝わることの恩恵も大きいのです。

 これからは「文法優先主義」でいきましょう。文法を身につけることで、自分の中に羅針盤を持つことができます。