夏野菜Photo:PIXTA

お盆明けを迎えても、連日の暑さに疲れ体調を崩しやすい時期でもあるだろう。そうならないためには、食べ物からしっかり栄養を摂ることも大切だ。近年、食品栄養学の進歩は目覚ましく、今まで知られていなかった新しい有効成分や効果的な食べ方が明らかにされている。そこで今回は、『毎日の健康効果が変わる!食べ物の栄養便利帳』(青春出版社)から、旬の夏野菜に含まれる意外な有効成分や体に効く摂り方を紹介する。

トウモロコシは紫外線から目を守ってくれる夏の味方!

 トウモロコシは世界三大穀物のひとつだが、日本では夏を代表する作物のひとつ。太陽がギラギラ照りつける季節、このトウモロコシをよく食べるのはとても理にかなっている。なぜなら、強い紫外線から目を守ってくれる働きがあるからだ。

 有効なのはゼアキサンチンという成分。黄色や赤色などの天然色素のグループであるカロテノイドの一種で、体内に入ると、網膜の中心部にある黄斑で働いてくれる。強力な抗酸化作用があり、紫外線やブルーライトなどの有害な光を吸収。加齢が原因となる黄斑変性症の予防効果も確認されており、目の健康を保つのに欠かせない成分だ。

 ゼアキサンチンと同じような効果は、ルテインというカロテノイドにもある。こちらはケールやホウレンソウ、ブロッコリーといった緑黄色野菜に多く含まれているので覚えておくとよいだろう。