• 銀行株と公益事業株に互換性はあるのか• 銀行株と公益事業株に互換性はあるのか米中の貿易戦争が続き景気減速の兆候も高まる中、株式投資家のスタンスがディフェンシブになるにつれて、ディフェンシブ株の代表格である公益事業セクターが高い注目を集めている。一方、銀行セクターをその配当利回りの高さと安定した収益力から選択肢の一つとして推奨する考え方もある。しかし、銀行株と公益事業には類似点もあるが、大きな違いがある。銀行株が公益事業株に変容しつつあるという考えに「私は賛同できない」と、モルガン・スタンレー(MS)で銀行・総合金融グループ調査部門をグローバルに統括するベッツィー・グラスク氏は言う。金融危機前と比較し自己資本比率や流動性の水準は上がり、はるかに健全性が高くなってはいるものの、銀行には景気減速リスクがあるからだ。同氏のチームは、銀行株パフォーマンスのシナリオを複数準備しており、悲観的なシナリオではメインシナリオと比較して銀行の利益が20%から40%低下すると想定している。
【バロンズ】銀行株と公益事業株、互換性あるか
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