「今世紀における最大の発見は、人間は心構えを変えることによって、その人生を変えることができるということである」(ジェームズ)

 ソクラテスの言葉の余韻は、今に至るまで世界に響き渡っているのです。

「困難だからやろうとしないのではない。やろうとしないから、困難なのだ。」(セネカ)

 古代ローマの哲学者であるルキウス・アンナエウス・セネカの言葉です。実は、この論法を哲学者は非常に好みます。いくつか例をあげてみましょう。

「苦しいから逃げるのではない。逃げるから苦しくなるのだ」(ジェームズ)

 実際、野原で見かけた蛇から逃げれば逃げるほど、ゾクッと恐怖感は増すものです。

「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しくなるのだ」(ジェームズ)

 この理論を応用して、こんなことを言った人もいます。「くよくよ悩む人は、姿勢が悪いから悩むのだ。逆に、胸を張ると、人間は悩むことができなくなる!」と。

 フランスのアランも、同工異曲、同じ論法を使っています。

「笑うのは幸福だからではない。むしろ、笑うから幸福なのだ」(アラン)

 ところで、イギリスの文豪、サマセット・モームはこんなことを言っています。

「毎日、嫌いなことを二つずつ行うのは、魂のためにいいことだ」(モーム)

 これもまた、耳を傾ける価値のある名言です。ある小学教師が、「校庭のゴミを拾いなさい!」と号令をかけてもテコでも動かない子供たちに、「今日はゴミを三つだけ拾ってみよう!」と声をかけたら嬉々としてゴミ拾いに散らばった、といいます。ものは言いようですね。この言葉は、仕事におきかえても言えることではないでしょうか。

 毎日を最後の一日のように思いつつ生きよ。(セネカ)

 先ほどと同じく、セネカの言葉です。どんなに立派な考えを持っていても、眉間にしわを寄せ、毎日が楽しく意味ある人生でなければ、生きる価値を感じないのではないでしょうか?

 この句を見て、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズの次の有名な言葉を思い出した方もいるのではないでしょうか。