また、“香り”も集中力を高めるのにひと役買ってくれます。作業の合間に少し香水を振りかけてみたり、ディフューザーでアロマオイルを部屋に充満させたりすることで、ほどよくリラックスした状態で作業に臨めます。一説によると、集中力を高めるには柑橘系の香りがよいとされています。したがって、作業中にレモンティーやオレンジジュースを飲んでみるのもいいかもしれません。

 さらに、音が聞こえないと作業に支障が出るという場合は、音を遮断するのではなく、なるべく“刺激の少ない音を流す”という方法もあります。たとえば、波の音や風の音といった“環境音”です。人工的な音ではなく、古来、自然界にある音を流すことで、耳に余計なテンションがかからず、より集中した状態で作業できるはずです。実際に作業効率を上げるために、オフィスのダクトから環境音を流している会社もあるくらいです。

集中したいときは、あえて作業を途中でやめると効果的!

 環境を整えていざ集中状態に入れたとしても、その集中はいつかは切れるもの。そしてひとたび集中が切れると、再び集中状態に戻るのがとても難しかったりします。

 たとえば、仕事の資料づくりに没頭し、キリのいいところまで終わったので、いったん休憩することに。ところが、お茶を飲んだり人と話したりSNS をチェックしているうちに、作業に戻るのがだんだんおっくうになってくる。そろそろ作業を再開しなくちゃ。でも今日はけっこうがんばったから、もうちょっと休んでもいいか。そんなせめぎ合いを何ターンか繰り返した末になんとか同じ作業を再開したときは、休憩に入ってから相当な時間が経過していた。しかも、いざ再開したものの、どうにもやる気が乗ってこない…これと似たような経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。キリのいいところで作業をやめたら、せっかくの集中もそこでプツンと切れてしまう。これを解消するには、いったいどうすればいいでしょうか。

 答えは、「作業をやめるときは、あえて“キリの悪いところ”でやめる」ことです。もう一度想像してみてください。あなたは大切な仕事の企画書をつくっているとします。複雑でボリュームも多いので、集中して作業をしているにもかかわらずなかなか終わりません。そこであなたはいったん休憩することにする。しかも、1枚目の終わりや項目の終わりといったキリのいいところではなく、思い切って“文章の途中”でやめてしまうのです。