ネット依存やスマホ依存など、昔はあまり聞かれなかったさまざまな「依存症」を聞きますが、恋愛においても依存状態になることがあるのでしょうか。
ネット依存やスマホ依存など、昔はあまり聞かれなかったさまざまな「依存症」を聞きますが、恋愛においても依存状態になることがあるのでしょうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

過度に何かに頼ってしまう「依存」。生活や健康に支障が出ると大きな問題になるが、“恋愛”においても依存はあるのだろうか。例えば、不倫がやめられない人は「恋愛依存」といえるのか。専門家に話を聞き、恋愛依存について考えた。(取材・文/フリーライター 有井太郎)

不倫を繰り返すのは
恋愛依存の兆候か

 アルコール依存や薬物依存、ギャンブル依存やセックス依存など、人間はさまざまなものに「依存」するケースがある。さらに最近は、ネット依存やスマホ依存など、昔はあまり聞かれなかったものも多い。

 では、恋愛においても依存状態になることがあるのだろうか。あるとするなら、どんな行動を取ってしまうのだろうか。

「まず大前提として、通常の精神科・心療内科の診断ガイドラインに『恋愛依存症』という診断名はありません。しかし、『依存症』、あるいは同様の意味で使われる『嗜癖(しへき)』の対象として、恋愛が該当することもあります。実際、恋愛依存を取り上げた研究論文も多い。具体的には、次々に新しい人物との恋愛に走る、不倫を繰り返す、ストーキングをするなどの行動が挙げられますね」