若手を早期離職に走らせる「燃え尽き症候群」の正体
なぜ「生きる意味」を見失う若者が後を絶たないのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

中高年だけではない
若者の「燃え尽き症候群」とは

 燃え尽きるというと中高年を思い浮かべる人が多いだろうが、やる気に満ち溢れ、力を発揮していた若手が、突然燃え尽きたかのような意欲低下を示すことがある。それが早期離職につながることもある。

 そこにはどんな心理メカニズムが働いているのだろうか。また、どうしたらそんな状態から脱することができるだろうか。

 就職したての頃は、覚えなければならないこと、勉強しなければならないことだらけで、そうしたことに追われているだけで日々の時間が過ぎていく。目新しいことばかりで緊張感があり、立ち止まって振り返るような気持ちの余裕もない。

 だが、仕事に慣れてくると、そう目新しいこともなくなり、緊張感が薄れるとともに、自分を振り返る余裕が出てくる。そんなときに“意味の病”が襲いかかる。早期離職のきっかけになるのがそれだ。

 就職3年目のAさんは、今の仕事に対する意欲が急に薄れ、転職を考えるようになった。そのきっかけについて、次のように語る。

「以前は仕事に対して、自分で言うのもおこがましいですけど、人並み以上に意欲的に取り組んでいたと思います。休日も自己研鑽のための勉強に追われることもあり、過労気味になって、ほんとに大変だったんですが、嫌になることはありませんでした。今思えば、きっと充実していたんでしょうね」