格安SIM、SIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。10月1日からの法改正により、大手MVNOを中心に最低利用期間の撤廃、もしくは解除料が1000円になった。それでもまだSIM契約を前提にしたキャンペーンや端末割引例も。また、Y!mobileが通信量の増量を発表している。

大手MVNO、サブブランドで最低利用期間を撤廃
もしくは解除料は1000円に

 本連載でも何度か紹介しているが、10月の改正電気通信事業法の施行、そして大手キャリアのみならず、その子会社と大規模MVNOが対象になったことにより、大手のサービスを中心に、音声SIMでの最低利用期間の撤廃、もしくは解除料の1000円への移行が発表された。

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IIJmioも10月以降の契約分は解除料が1000円に

 10月以降の新規契約で解除料が1000円になったのは、OCN モバイル ONE、BIGLOBEモバイル、IIJmio、LINEモバイルなど。楽天モバイルやサブブランドのUQ mobileとY!mobile、そしてb-mobileも最低利用期間や解除料の設定を無しにした。また、mineoは元々最低利用期間や解除料はなかったが、1年以内でのMNP転出時は手数料が高く設定されていたのが、一律3000円になった。

 なお、既存ユーザーの10月以降の最低利用期間や解除料の扱いは、サービスごとに異なるので、各MVNOのサイトで確認してほしい(10月以降の新規契約のみが対象となるサービスが主流)。

解除料が減っても、一部MVNOはキャンペーンを継続

 解除料が無くなる、もしくは最大1000円になったことで、格安SIM契約時の特典の減少も心配されたが、一部のMVNOで継続している例も見られる。

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OCN モバイル ONEの音声SIMの契約を前提にスマホを割引販売しているgoo Simseller。大きく割引されている例は減ったが、相変わらずオトクに購入が可能

 たとえば、goo Simsellerは、OCN モバイル ONEの音声SIMの契約を前提に「HUAWEI P30 lite」を税抜1万2800円で販売し、対象オプションの加入やMNPでさらに 8000円を割引。IIJmioもAmazon.co.jpでエントリーパッケージを購入して音声SIMを契約することで、初期費用不要、12ヵ月間は月620円割引+3GB増量という、9月までと同内容のキャンペーンが再び展開されている。

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Y!mobileがUQ mobileに対抗か!?
最初の2年間はUQ mobileよりも通信量が多い

 Y!mobileが通信量を増量。「スマホベーシックプランS/M/R」のそれぞれで、月3/9/14GBになった(従来は月2/6/10GB)。さらに新規契約や端末購入時から2年間無料で適用される(3年目以降は月500円)「データ増量無料キャンペーン」により、通信量は月4/12/17GBとなる。

 ライバルのUQ mobileは1年/2年限定などのサービスを撤廃し、1年目も2年目も、3年目以降も同内容で利用できる料金プランに移行。その結果、Y!mobileでの3年目以降は、UQ mobileよりも通信量で見劣りする状況になっていた。これに対抗すべく、基本の通信量を増量。同時に1~2年目はUQ mobileより通信量が多くなった形だ。

人気の音声通話付きSIMの料金表(税抜)
(データ専用SIMは過去の分をクリック

※1:12~13時、18~19時は最大300kbps
※2:楽天会員は1年間、月1500円が割引される
※3:「データ増量オプション」適用時(2年間無料、以降月500円)
※4:新規契約時または契約変更時に6ヵ月間、月700円が割引される。
※5:au網を用いたサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある