この気候が続いていけば、来年から雨前線はチャイダム盆地の全域をカバーできると見られる。チャイダム盆地で雨が降れば、涸れてすでに長い古い川にも再度水が流れるだろう。早ければ10年以内に、こうした古代の河川が再びリアルの川として流れ始めるだろう。

 気候専門家グループが今年視察した地方に、若羌河流域がある。若羌河の4つの支流はいずれも水が復活して流れており、今年若羌河流域では意外にも洪水が起こった。ガリの無人居住区は樹木が生え始めた。彼らが撮った写真を見た人はみんな驚いたそうだ。というのは、ガリの樹木がすでに2000年近くも死んでいたからだ。

中東で10年以内に緑が復活し
北米の半分が沼地になる?

 気候専門家グループの意見は、雨前線の移動に見られたこの変動は長くて大きなサイクルで続き、決して短期間の断続的なトレンドではない、という。もしこのような状況が続き、世界的に広がっていくとしたら、中東は10年以内に緑が復活し、砂漠が大きく縮小していく。うまくいくと、砂漠が消失する可能性も出てくるだろう。

 降水量が引き続き増えると、北米の半分の土地が沼地になり、10年以内に昔の沼地だった状態へと戻る。海水位の上昇で海水が逆流するため、ミシシッピ流域は塩性・アルカリ地へと変化していく。

 今年の6月、ロシアで気候変動問題について意見交換をする会合が行われた。ロシアでは水蒸気がすでにウラルを越え、ノボシビルスク地区の降水を増やした。そのため、東欧地区の一年生雑草がノボシビルスク地区にまで生えるようになった。このままいくと、ロシアはアメリカにとって代わって、世界最大の穀倉地帯になる可能性さえ出てくる。一方、その温暖化によってロシアの多くの地方で凍土が溶け、ロシア人の住宅が沼地に沈んでしまうことになる。