実は日本は、2019年10月9日時点のラグビー世界ランキングで8位です。そしてチームとして見ると、選手の体は結構大きい。というか、見た目が日本人ではない人も日本代表に入っている。これはもともと大英帝国が世界にラグビーを広める過程で生まれたルールのようですが、日本人でなくても日本代表になることができるのです。

 細かいルールを省いていえば、本人、または両親ないしは祖父母が日本で生まれた人ならば、日本代表になることができます。また3年間日本でプレーすれば、やはり日本代表資格を得ることができます。キャプテンのリーチマイケル選手は日本に帰化した日本人です、念のため。

 とはいえ、代表チームには海外の競合と比べれば小柄な日本人もいるのは事実で、彼らが結構大活躍するのです。昭和の時代には、「日本は体格のいいスポーツマンが大相撲にスカウトされてしまうので、ボクシングの重量級とラグビーにはいい選手が集まりにくい」といわれていました。しかし平成以降は、逆に体格のいいアスリートのほとんどが高校や大学に進学する時代であり、かつ高校には相撲部よりもラグビー部の数のほうが多いことを考えると、世界で戦える体格を持つ日本人ラガーメンの数は平成の時代を通じて着実に増えてきたのでしょう。

 その日本人ラガーメンが力と力、体と体のぶつかり合いで世界の強豪を凌駕して大金星を奪う。ついつい弱いほうを応援したくなる(失礼)日本人の気質に合った「ダビデとゴリアテの戦い」を彷彿させるジャイアント・キリングが試合ごとに起きるので、もう日本人としてはたまらないわけです。

 そして現在の日本代表チームのメンバーは、個性あふれる魅力的な選手ばかり。そもそもラガーメンは、その分厚い胸板と底抜けに明るい笑顔のイメージから女子の人気が高いスポーツマンだといわれていますが、ラグビーW杯に登場する顔ぶれはその意味でも最高峰です。

もともとブレイク必至の
イベントだった

 そう考えると、そもそも潜在力が高いラグビーというコンテンツにおいて、ジャイアント・キリングを繰り返す日本代表チームが、選手1人1人を見てもとても魅力的であることは、分析どおりです。つまり、ラグビーW杯はブレイク必至のコンテンツだったということが、確認できたというわけです。

 さて、今週末のスコットランド戦では、日本にはぜひ勝って決勝トーナメントに進んでほしいのものです。頑張れ、ニッポン!

(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)