落胆しつつ検索ワードを変え、皮膚科医に言われた通り、掌蹠膿疱症の専門外来を探してみた。すると、数は少なかったが、信頼できる医療機関や企業のサイトが見つかったので、そこに書かれていた説明を読んで知識と情報を仕入れた。

 ざっくりと分かったのは、次のようなことだった。

◎症状
□手のひら、足のうらに小さな膿疱(うみ)が多発し、紅斑(赤み)と鱗屑(ガサガサ)を生じる。膿疱に菌はなく、人に感染することはない。
□患者は40~60歳代が多く、男女比は1:2~4と女性が多い。
□患者は喫煙者が多い。
□汗の刺激は症状を悪化させるため、6月頃に症状の悪化する例が多い。
□約30%で、骨・関節の痛みと腫れを伴い、日常生活に支障をきたす場合がある。
□治らない病気ではない。
□間違いやすい病気には、水虫、汗疱(かんぽう)、膿疱性乾癬などがあるので、自己診断せず、病院で正しく診断してもらうことが大事。
◎原因と治療法
□明確な治療指針、ガイドラインはない。
□喫煙者はたばこをやめる。
□発症には扁桃や歯性病巣などの病巣感染※が密接に関与している。
□60~80%が、扁桃摘出術(扁摘)や歯性病巣治療によって軽快する。100%軽快するわけではないので、扁桃摘出をするかどうかは慎重に判断すべきだ。
□東京歯科大学では約70%の症例で歯性病巣の治療が有効で、金属アレルギーのある歯科金属を除去するのみでは有効例は少ないことを報告している。
□金属アレルギーの関与は5%程度とごく限られているが、正しい情報が伝えられず、診断および治療にいまだ混乱をきたしている。
□昔から行われている治療法には、ビオチン療法がある。これはビタミンB群に属する水溶性のビタミンであるビオチン(ビタミンHともいう)と整腸剤、ビタミンCを内服または注射する方法。「効いた」「効かない」「むしろ悪化した」など、さまざまな声がある。
有名女優が、この方法で治療したと明かしたことで一躍注目されるようになった。
□ほか、外用薬、光線治療(PUVA療法)、内服治療など。

※病巣感染とは
体のどこかに細菌などが感染した病巣があって、それが原因で感染した場所とは違う、離れた場所に病気が起こる、という考え方で、紀元前、医学の父といわれるヒポクラテスの時代からすでに存在していた(日本病巣疾患研究会サイト参照)。