今、社長の人も、これから社長を目指す人も、さらにレベルアップ、スキルアップするためには、何をどうすればいいのでしょうか? 人気コンサルタント小宮一慶氏の最新刊『社長の成功習慣』(ダイヤモンド社、9月5日発売)は、経営者になる人にぜひ身につけてほしい50の行動習慣について解説した社長のための教科書です。本連載では、同書から抜粋して、経営者としていっそう成長するためのポイントについてお伝えしていきます。

働く人たちが意義を感じられ、やる気が出て、売上や利益が伸びるような中間目標を設定できるか。そこが経営者の腕の見せどころPhoto: Adobe Stock

売上や利益は、働いている人たちにとって
適切な目標にはならない

 経営者の仕事の大きな1つは、会社の経営計画を立てることです。

 その際に重要なのは「目標をどう設定するか?」なのですが、この意味がお分かりになるでしょうか?

 目標を設定するというと、多くの経営者は売上や利益の目標をどうしようかと考えます。

 「当たり前だろう」と思うかもしれませんが、働いている人たちにとって売上や利益というのは、それだけでは適切な目標にはならないことに注意が必要です。

 もちろん、経営者や株主にとって売上や利益が重要であることは間違いないのですが、働く人たちの本音を聞けば「そんなものは知ったことではない」と言う人も多いのではないでしょうか?

 では、目標設定では何が大事なのかといえば、それは「中間目標」です。

 働く人たちが意義を感じられ、やる気が出て、なおかつそれが達成されれば結果的に売上や利益が伸びるような中間目標を設定できるかどうかが、経営者の腕の見せどころです。

 そのために必要な「具体化力」についてご説明していきましょう。