ネイティブ教員による授業風景。和洋九段女子では、英語教育に加えて、グローバルを根本から考える姿勢を身につけるべく、SDG's(持続可能な開発目標)を意識した長野での農業体験も行っている

「グローバル」を意識して学校改革を進めている上位・中堅校は、特に女子受験生に人気がある。難関校では海外大学への直接進学も普通にみられるようになってきた。国際バカロレア(IB)認定校、海外留学や研修制度、海外校の高卒資格も得られる「ダブルディプロマ」など、「グローバル」への対応にはさまざまなものがある。人気校について見ていこう。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

国際教育に熱心な学校

 英語好きの女子生徒にとって、「国際」「グローバル」は魅力的な言葉である。中高一貫校の中でも、とりわけ女子校では「グローバル」対応に未来を託す動きが強まっている。

 国際的に活躍できる人材育成を重点的に行う高等学校を指定する制度として、文部科学省が始めたスーパーグローバルハイスクール(SGH)事業では、2014年度からの3年間で123の高校が指定を受けている。5年間の事業期間中、指定校は研究開発学校となり、独自の課程を編成・実施できる。このSGH事業そのものは、終了したが、SGHの指定を受けると、助成金が支給されることもさることながら、識者の評価が中途で入ることにより、教育の質が高められる「良さ」がある。

 首都圏の私立中高一貫校では、女子校の富士見丘、佼成学園女子、品川女子学院、昭和女子大学附属昭和、共学校の創価、青山学院、早稲田大学本庄、渋谷教育学園幕張渋谷順天玉川学園、公文国際学園が該当する。

 公立一貫校も多数指定を受けているが、ここでは横浜市立の横浜サイエンスフロンティア高等学校附属と南高等学校附属を挙げておこう。SGH経験校は各校で工夫を凝らしているので、その教育内容についてはそれぞれご覧いただきたい。

 国際教育への取り組みとしては、英語の授業に力を入れ、工夫を凝らすことはもとより、海外研修や留学なども盛んにおこなわれるようになってきた。

 まず女子校から見ていくと、ネーティブスピーカーの英語教員4人が常勤している北鎌倉学園女子、イェール大学研修などの鷗友学園女子、海外大学進学も視野に入れたグローバルクラスを設置、姉妹校でもあるシドニーの名門女子校への語学研修などの和洋九段女子が挙げられる。男子校では武蔵が熱心で、学校独自の奨学金制度により、入学金・授業料の一部を給付するなど資金面での支援も行っている。

 共学校では女子校から共学化した広尾学園、三田国際学園、多摩方面では成蹊、明星多摩大学附属聖ヶ丘なども国際教育に力を入れている。