2020年は入試日が青山学院と重なるため、女子には一段と狭き門となる慶應義塾中等部。11月9日・10日に行われる展覧会(文化祭)は受験生が校内に入ることができる唯一の機会。学校説明会も大学の西校舎で行われる

2020年の首都圏中学入試は、東京と神奈川の初日となる2月1日が土曜日で、2日が日曜日となる。ミッション系の学校の中には受験日を移すところが出ており、実倍率の変動も予想されている。志願者の多い19校について、予想実倍率を見ていこう。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

サンデーショックの影響は

 2020年中学入試まであと100日前後となった。第一志望校に加え、併願校をどこにするのか、そろそろ具体的に検討する時期である。夏休み明け最初の9月模試の結果はどこを受験するか決める際の参考となる。

 そこで、森上教育研究所の協力を得て、4つの模試(四谷大塚、日能研、首都圏模試センター、SAPIX)の志願状況に基づき算出した2020年首都圏入試の予想実倍率を見ていきたい。模試は例年4月から12月まで行われている。四谷大塚などの場合、受験生は第6志望まで学校名・試験日を記入することができる。その志願者数合計が1000人を超える19の人気校・入試について、次ページに予想実倍率を掲載した。

 多くは男女の別学校が占めている。共学校も3校あるが、志願者数合計が1000人を超えたのは男子だけだったので、表中の予想実倍率は男子のものが示してある。

 ここで一つお断りしておかなければならない。模試での志願者数と実倍率は入試ごとに算出されているため、いわゆる「人気校」を今回すべて掲載しているわけではない。例えば渋谷教育学園渋谷は3回の男女入試志願者数合計で1800人超、渋谷教育学園幕張は2回で同様に1400人ほどとなっている。こうした難関校も含む注目校については、次回以降、順次掲載していく。

 難関校受験生にとって、2020年入試最大の話題は、青山学院の入試日移動だろう。例年2月2日に入試日が設定されているが、2020年は安息日の日曜日となるため3日に変更された。俗に言うサンデーショックである。

 その結果、例年2月3日に入試日が設定されている慶應義塾中等部と重なってしまった。有名大付属校狙いの受験生にとってはいずれも魅力的な学校であり、両校とも受験する生徒が多かったのだが、いずれかを選ばなければならなくなった。とりわけ難関校志望の女子には由々しき問題である。

 3日入試が青学と慶應に分断された結果、次ページの表には青山学院は載っていない。実倍率予想は男子が前年実績比0.4ポイントアップの3.7倍で厳しくなる。一方で女子は0.7ポイントダウンの4.7倍で緩和傾向となる。それでも十分に高倍率なのだが。

 ちなみに、ミッションスクールである東洋英和女学院も2日から3日に移動した。その結果、予想実倍率は前年実績比0.5ポイントアップの3.2倍と競争が激しくなる見込みだ。