世界最古のモノレールは
改修重ねて今も現役!

 モノレールの歴史は想像以上に古い。原型となる特許は、1821年にイギリスで取得されており、これは世界初の商業鉄道が開業する4年前のことである。

 世界初の実用的なモノレールは1893年、ドイツの発明家ランゲンによって考案された。逆U字型のくぼみの付いた鉄輪でレールを走る「ランゲン式」も懸垂式。早くも1901年に実用化され、世界初の営業用モノレール「ブッパータール空中鉄道」として開業した。この路線は、改修を重ねながら今も現役で使われている。

 日本に初めて伝えられたモノレールも、この「ランゲン式」であった。1914年に上野公園で開催された「東京大正博覧会」にあわせて、上野公園と浅草六区を結ぶ全長2km弱の路線の建設計画が浮上したが、地元の反対などで実現しなかった。

 戦後、再びモノレールが脚光を浴びる時代がやってくる。東京都は、時代遅れになった路面電車(都電)に代わる新たな交通機関として「懸垂電車」に注目し、技術開発に着手した。路面電車に代わる交通機関として地下鉄の建設が進んでいたが、全ての都電を地下鉄に置き換えるのは過剰でお金がかかりすぎる。そこで利用者が比較的少ない路線は、空中を縫うように走るモノレールに置き換えようというアイデアが浮上したのである。

 そして1957年、東京都交通局が来るべきモノレール時代に備えた実験用路線として建設したのが上野動物園モノレールであった。当時、唯一の実用モノレールだったランゲン式をベースに、鉄桁の上をゴムタイヤで走行する独自方式「上野式」を採用している。