ゆりかごから墓場まで、暮らしを支えてくれる給付金や制度が充実している日本。膨大かつアップデートされていくサービスの中から、自分に該当するものを見つけるのはなかなかに手間がかかるものだ。しかし、コツさえつかめば必要な情報だけを取ることも簡単だという。申請してもらえる・返ってくるお金の情報をうまく仕入れる方法とは?(清談社 ますだポム子)

届け出だけでもらえるお金の情報は
自分からゲットするしかない

家計簿をつける女性
給付金や助成金を手にするためには、自分から情報を探さなければならない。国や自治体が親切に教えてくれることはないのだ Photo:PIXTA

 人生のあらゆる場面で、給付金や助成金がもらえる場面は多い。たとえば、子どもを出産すれば「出産育児一時金」が支給され、住宅を購入すれば「すまい給付金」により消費税負担が緩和される。

「しかし、こうした節目ごとにお金がもらえるということを知らない人も多いのです。社会保険料や税金を払っているにもかかわらず、知らないからとスルーしてしまうのは、とてももったいないですよね」

 そう語るのは、経済エッセイストやファイナンシャルプランナーとして活躍する井戸美枝さん。井戸さんは『大図解 届け出だけでもらえるお金』(プレジデント社)『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』(集英社)などの書籍を出版し、複雑なお金との付き合い方を分かりやすく解説する専門家だ。

「こうした制度があることを、国側は宣伝してくれません。しかも、利用者が少なければ“需要がない”と判断され、制度自体がなくなってしまう恐れもあります。給付金や助成金の支給、減税の措置を望むなら、自分から情報を入手しにいくことが重要なのです」

 どんなタイミングで、どんな条件の人が、どこに届け出れば良いのか。それらの情報がまとまっているサイトや本は多いが、書かれているデータが常に最新とは限らない。今年10月の消費増税の際にも、「すまい給付金」の受給対象者が拡充したり、「住宅ローン減税」の控除期間が3年に延長されたりしている。このように内容の更新があることを考えると、その時々で最新の情報を得ることの重要性が分かるだろう。

「受給できる条件や届け出先の情報を、常に把握しておく必要はありません。実際に届け出をするときに、必要な内容だけを調べれば、十分です。そのために大事なのは、“実際に届け出をするとき”がいつなのか、それを理解することだけなのです」