ヒストリカルDIは
18年10月から50%下回る
政府が毎月閣僚会議に報告している月例経済報告では「景気は緩やかに回復」という判断が維持されており、2012年11月を底にして戦後最長の景気拡大が続いていることになっている。
これに対して、景気動向指数から読み取れる機械的な基調判断は、後退を意味する「悪化」が続いており、政府の景気判断と食い違ってきた。
機械的な基調判断はあくまで参考であり、月例経済報告の判断が正式の景気判断であることは言うまでもないが、ここにきて景気の山・谷の判断材料となるヒストリカルDIが18年11月から50%を下回っている(景気動向指数CI・一致系列の過半が下降となる)ことがわかってきた。
つまり、その直前月となる18年10月が景気の「山」だった可能性がある。
まだ、個々の系列が改定されるので、ヒストリカルDIが50%を下回るタイミングは前後する可能性があるが、50%を下回った状態が続いている以上、ここが景気の「山」ではないか。