トランプ米大統領が就任した2017年1月以降の世界経済は、景気や政策よりも政治に振り回される局面が増えた。
これは、市場の動向や経済を展望する際には、重要な政治関連イベントを押さえておかなくてはならないことを意味する。
2020年が始まったこのタイミングをとらえて、同年以降に待ち受ける国内外の重要イベントを展望してみたい。
一般に、市場動向の予想を目的としてイベントを見る際、重要な視点は、「2019年になくて2020年にあることは何?」と「2019年にはあったが2020年にないことは何?」だ。
「2019年にも2020年にもあること」は市場がすでに消化している可能性があり、また「2019年にも2020年にもないこと」はそもそも市場の注目対象にならないからだ。