万が一の際、残された家族にとって頼りになるのが死亡保障だ。終身保険の保険料が割高な今、いざというときに備えるために、定期保険や収入保障保険をきちんと押さえておきたい。保険のプロが薦める定期・収入保障保険はどれだろうか。そこで特集「保険商品ランキング【2019年度下期版】」(全8回)の#5では、定期保険&収入保障保険ランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫)
働き盛りの世代に万が一のことがあった際、備えがなければ残された家族の生活費や子どもたちの教育費などに、大きな支障を来してしまう。そうした場合に強い味方になってくれるのが、死亡保障だ。
死亡保障は、一生涯保障が続く終身保険と、保障される期間が定められている定期保険の二つに分けられる。いつ亡くなっても保険金が支払われる終身保険と異なり、保障が10~15年など一定期間に限られる定期保険の方が、保険料は格段に安い。もっとも、そのぶん解約返戻金はない。
さらに、その定期保険よりも保険料が安いのが、収入保障保険だ。生活に必要な保障額は年々減っていくという考え方から、満期が近づくにつれて保険金額が逓減していく仕組みになっているためだ。また、定期保険とは保険金の受け取り方が異なる。定期保険は一括で保険金を受け取れるが、収入保障保険は毎月定額を年金のようにして受け取る形となっている。
今回は、超低金利のあおりを受けて保険料が高くなってしまった終身保険を除き、定期保険と収入保障保険それぞれのランキングを作成した。
ではまず、保険のプロ24人が選別した、定期保険ランキング【2019年度下期版】を見てみよう。