繊細さんは、周りの人のやさしさや、斬新なアイデアなど、よいことにもたくさん気づける。しかしそれだけでなく、痛みやストレスも同時に感じ取ってしまう。人の機微によく気づくせいで人といると疲れるが、人間が嫌いだというわけではない。一人でゆっくりと心を休める時間が人一倍大切なのだ。

 さらに、問題の解決には何がベストなのか、深く考えられるからこそ逆に動けなくなってしまうこともある。完璧主義者だと誤解されることもある。そんなときは、「ベストはさておき、とりあえずこうしよう」と前向きに軽く考えてみることで、物事を進められる。

 このように、繊細さんはたくさんのことに気づいてしまうので、そのぶん振り回されてしまいがちだ。だから、「私はこうしたい」ということを大切にして、自分の本音に耳を澄ませるようになっておきたい。そうすると、「気になる」ことを引きずりすぎずに、元気にのびのびと過ごせるようになる。

◆自分を守るテクニック
◇前向きにコントロール

 繊細さんは、刺激から受けるダメージをどのようにして減らせばよいだろうか。

 自分を変えなくては、我慢しなくてはと心を閉ざすのではなく、物理的にシャットアウトする、環境を変えるということが基本となる。そして、五感の中で自分が一番鋭いと感じるものから取り組むのがよい。目についたものを幅広く察知する人、どんなに小さな音や声でも拾ってしまう人など、人によって感覚の鋭いポイントは異なる。鋭敏なものからコントロールできるようにしていくとよい。

 これには、予防とケアの二つの側面がある。

◇予防できます

 著者は、実際に繊細さんに効果があった方法や、繊細さんたちから聞いたという多くの方法をまとめているので、ここではその中からいくつか拾い出して紹介したい。

 たとえば、視覚の鋭い人は、メガネの度を落とす、サングラスをするなどして見えるものを減らしてみると効果があるだろう。