年間2000時間労働で
GDP1%成長の理由

 さらに、大学院生を大事にしないのも問題です。
 そして、社会人になったら年間2000時間労働です。
 データを見ても、平成の30年間、正社員の労働時間はまったく減っていません。それだけ働いてGDPがたったの1%成長ですから悲しくなります。

「アップル トゥ アップル(Apple to Apple)」という言葉をご存じでしょうか。

「似たもの同士を比べないと意味がない」ということですが、日本人はよくアメリカと比較を行います。

 でも、アメリカは異常な国です。
 世界の覇権国家でありながら、年々、人口が増え続けている。
 こんな国は、ポルトガル以降の過去の歴史にはないのです。
 しかも石油産出量も世界一。
 むしろ、日本は、人口、面積、石油などの資源の面から見たら、たくさん共通項があるので、ドイツやフランスと比べたほうがいいのです。
 ドイツやフランスは、年間1400時間前後の労働時間で2%成長をしているわけです。