コロナで製薬サプライチェーンが混乱、ジェネリック再編を促す理由
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新型コロナウイルスの震源地である中国の「原薬」製造・物流の混乱に加えて、インドも一部輸出制限を始め、世界の製薬サプライチェーンは動揺している。日本では直ちに医薬品が欠品することはなさそうだが、長期化すれば複数社間で供給を調整する事態が起きかねない。原薬調達の国内回帰が起これば、ジェネリック医薬品業界再編の後押しになりそうだ。緊急特集『倒産連鎖危機』の第3回では、その理由に迫る。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

コロナ治療薬開発競争という“光”と
製薬サプライチェーン混乱という“影”

 新型コロナウイルスによる肺炎の治療薬開発を表明した武田薬品工業、ワクチン開発を表明したアンジェス&大阪大学、その他治療薬・ワクチンの開発を表明した国内外の多くの製薬会社──。

 新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの開発競争にばかりスポットライトが当たっている製薬業界だが、実は製薬会社自身が注目しているのは、新型コロナウイルスの影響で世界的にサプライチェーンが動揺している「原薬」(医療用医薬品の有効成分)の問題かもしれない。