米連邦準備制度理事会(FRB)は12・13日の両日で1兆5000億ドル(約158兆円)以上を短期金融市場に供給すると発表した。市場の動揺により経済が急速に収縮するのを防ぐことが狙い。FRBの金融調節を担当するニューヨーク連銀は声明で、新型コロナウイルスの感染拡大による市場の「極めて尋常ではない混乱」に対応するための措置を講じると説明した。今回の措置は、連邦公開市場委員会(FOMC)との協議を経たジェローム・パウエルFRB議長の指示に基づくという。FRBは今週に入り、レポ取引を通じた金融市場への資金供給強化に動いた。11日には、従来は2000億ドル以下としていた供給量を5000億ドル以上に引き上げると発表しており、12日にはさらに規模を拡大した。