人なし、カネなし、資源なし…生き残りをかける銚子電鉄「逆転の発想」
Photo by Kazuhiko Kurabe

幾度も廃線の危機に直面しながらも、類いまれなるサバイバル力でピンチを切り抜けてきた「銚子電鉄」。貧乏であることを“自ギャグ(虐)”に変え、斬新なイベントや商品企画を通じてファンを増やしてきた。その発想の源とは。前回に続き、竹本社長が語る。(構成/ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

たった19分で終点に
絶景もない銚電のサバイバル術

 銚子電鉄は日本一の「エンタメ鉄道」を目指しています。

 2013年の戦隊モノ企画を皮切りに、夏にはお化け屋敷電車、冬にはイルミネーション電車など、さまざまなイベントを開催しています。

 なぜ、こうした取り組みを続けているのか。副業のぬれ煎餅によって生き永らえている銚電ですが、そうはいっても鉄道会社。「鉄道のイメージを打ち出したい」という思いがあるからです。

 乗客を増やすカギとなるのは、銚子を訪れる人の数です。鉄道部門の売り上げは8割近くが定期外収入、つまり観光客によって支えられています。しかしながら、東日本大震災以降、銚子を訪れる観光客の数は激減しました。東京と銚子を結ぶ特急「しおさい」も減便が続いています。外的要因が非常に厳しい。そのため、自ら需要を作らなければなりません。