人生、何がおこるかわかりません。順調にいくこともあれば、逆風にさらされることもあります。経済状況が混とんしている今、お金こそが命綱です。そんな大切な命綱ですが、あなたと伴侶の二人を支えるだけの強度はありますか。なにかのための備えは日頃からきちんとやっていく必要があります。急に慌てても間に合わないので、元気な今のうちから少しずつ準備を始めていきましょう。
そこで、ご夫婦や子ども向けにお金の教育活動をしているお金のソムリエ協会会長による新刊『夫婦1年目のお金の教科書 夫婦生活はお金の相性で決まる!』から、夫婦1年目がよくモメるテーマから生まれた疑問を基に、新婚さんはもちろん、結婚を控えているカップルから熟年夫婦に至るまで、お金が増えて貯まる最高の家計術を42項目にわたって紹介していきます。

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返済比率2割以下で
60歳までに完済できる金額

 マイホーム購入額の目安は年収の5倍という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは都市伝説です。年収を基準にすると、25歳より45歳の人のほうが高額物件を買える可能性が高いことになります。しかし、45歳の人は返済可能期間が短いぶん、実際の借り入れ余力には限界がある。結婚指輪は給料の3か月分といわれますが、これと同じで、買わせるために仕掛けられたキャンペーンにすぎません。

 もちろん銀行は1円でも多く融資したいので、条件さえ整えば返済可能額以上の融資をします。でも、銀行が貸してくれる目いっぱいの金額を借りると、あとになって資金繰りに窮することになるのです。

 ここで購入時のポイントを整理すると、次の3つに集約されます。

1.中古で購入し、家賃相場から逆算して割高でない物件を選ぶこと
2.返済比率が年収の2割以下に収まること
3.60歳までにローンを完済できるこ

1については、前々回「【持ち家派VS賃貸派】購入と賃貸ではどっちが得か?」にあるように、適正価格の物件を選ぶことが大前提です。

2については、前回「【ひと月の住宅費いくらが妥当?】裕福になる秘訣は住宅費にあり!」でお伝えしたように、夫婦合算年収の2割で返済できる金額に抑えてください。

 そして、意外と見落とされがちだけど大切なのが「3.60歳までにローンを完済できること」。なぜなら、55歳、60歳と、立て続けに給料が激減する可能性があるからです。