新型コロナウイルスに関連した肺炎、到来か?

 2020年1月に中国での新型コロナウイルスに関連した肺炎が報道された。

 第二のSARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)であり、1月30日には、世界保健機関(WHO)にて緊急委員会が開かれ、中国の新型コロナウイルス感染症の流行をPHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)とすることが宣言された。

 東アジアでの流行が中心であったが、3月中旬には、イタリアから始まったヨーロッパの爆発的拡大、アメリカ合衆国を中心とするアメリカ大陸での流行が始まった。コンゴ民主共和国でも3月10日に最初の症例が発見されて以降、3月23日までには30人を超え、死亡例も出てしまった。

 一番恐れていることは、首都キンシャサでの流行である。人口1200万人ともいわれるカオス状態のキンシャサでの新型肺炎の流行は、致命的である。潜伏期間にも咳などによる飛沫感染を起こし、インフルエンザに似ている新型コロナウイルス感染は、ある意味では防ぎようがなくエボラよりも恐ろしいといえる。また、キンシャサには、重症感染症を治療する施設がないというのも問題である。

 首都キンシャサでの爆発的流行がはじまることは多くの犠牲者を出ることが考えられ、コンゴ民主共和国政府も必死である。エボラ対策と同じように、症例の早期発見、早期隔離、検査による確認、住民への啓発活動、空港や港での水際対策を強化している。爆発的流行を防ぐためのコロナとの戦いは始まっている。