●銀行員のクチコミ

「良くも悪くも年功序列の文化が未だに残っており、面倒な文化は数多く存在する。確かに会社として古い企業体質を変えようとする動きはあり、例えばその一つにドレスコードフリー(外部の人と普段接しない本社社員対象に私服での勤務を許可する制度)を始めたことは評価できる。しかし管理職には昔の企業文化の中で過ごしてきた層しかいないので、面倒な文化が変わるにはまだ相応に時間がかかるものと考えられる」(総合職、男性、三井住友銀行)

「何かと上司に対して報告が求められる。上司は更に上に事前説明または報告をする必要があるため、部下は資料の作り込みと想定し得る質問への回答準備、必要に応じて会議前の根回し等に奔走する。総じて、社内のためにかける時間が長い」(法人営業、女性、三菱UFJ銀行)

 こうしたクチコミからわかるように、外資系コンサルティングファームでは若いうちから活躍する機会が与えられ、プロフェッショナルとして尊重してもらえる文化が垣間見られます。一方の大手メガバンクでは、外資系コンサルとは対照的に、年功序列の縦割り組織である点、社内調整に多くの時間を割かなければならない巨大組織ならではの課題が浮き彫りになっています。

 せっかく優れた能力を持っている東大出身者であっても、古い組織体制によって実力が発揮できない状況では、働きがいを感じるのは難しいのではないでしょうか。

(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)