片づけ未完了ストレスの解消法(1)
「期待するレベルを下げる」

●片づけの「中継地」を作る

 そもそも「部屋が散らかりやすい」と悩んでいる家庭では、“片づけ前”と“片づけ後”しかイメージできていないケースが多いように感じます。ここに、あえてもう1ステップ設けることで「片づけ完了」のハードルを下げてみましょう。

「いや、そんな1ステップを設けるまでしなくても、あとちょっと片づけるだけ、移動させるだけだから…」と考えてしまいがちですが、その“ちょっと”が積み重なって身動きが取れなくなっている家庭も多いはずです。ですから、思い切って楽な方法を選んでみませんか。ハードルが下がると、家族も巻き込みやすくなりますよ。

例1)洗濯物
「取り込む(片づけ前)」→「たたんで仕舞う(片づけ後)」の間に「カゴで“人”別に分けて放り込む」という中継ポイントを作る

 取り込んだ後に“人”別に洗濯ものをカゴに分けるだけで、洗濯物の山が消え、床やソファの座面が見えるようになります。

例2)子どもの学習用品
「ダイニングで勉強する(片づけ前)」→「自室に持ち帰って棚へ戻す(片づけ後)」の間に「ダイニングに書類ケースひとつ分までは仮置きOK」というルールを作る

●タイミングを決めて、任せる

 当コラムでたびたびお伝えしていることですが、あなたの望む片づけのタイミング・やり方に家族が100%合わせるのは、無理です。家族を動かしたいなら、使い勝手と家族の片づけのレベルに合わせてルールを決め直すほうがずっと効果的です。

 そこで、片づけの中継地を作るのと同時に「そこから本来の場所にいつ戻すのか」のタイミングも決めましょう。「寝る前に/週明け前に/入浴前に」など、何か他の動作とセットにしておくと習慣づけしやすいと思います。そして、タイミングを決めたら、物の持ち主に片づけは任せましょう。

「決めたのにルールを守らない」ご家族に対して「あふれてほったらかしになっている物は捨てます!」などの厳しいルールを作ることは劇的な効果を生みますが、半面、ご自身がその都度きちんと片づけているかどうかも厳しく問われますのでご注意ください。私がこれまでに何件かお見受けした、厳格な片づけルールのあるご家庭は、どこもルールの番人が“完璧に片づけられる方”でした。