“年輪模様の木のお菓子” バウムクーヘン(ドイツ)

バウムクーヘンしっとりとした食感のバウムクーヘン(イメージ) ©iStock

●Baumkuchen

 専用のオーブンに取り付けた棒に、卵、バター、ラム酒などを混ぜ合わせた生地を少しずつかけ、棒を回しながらじっくりと時間をかけて焼き上げるこのお菓子は、切り口が樹木の年輪に似ている様から「バウムクーヘン(木のお菓子)」という名がつけられました。古代ギリシアにはほぼ同じ製法の「アベリウス」というパンがあったのですが、現在のようなお菓子として定着したのは17~18世紀頃といわれます。

 日本には第一次世界大戦の捕虜として来日したドイツ人、カール・ユーハイムによって伝えられたのがはじまり。当時は「ピラミッド・ケーキ」という名で呼ばれていました。

■バウムクーヘンの有名店
 カフェ・クロイツカム/Cafe Kreutzkamm

 1825年にドレスデンにて創業。かつてはザクセン王室も御用達でした。ドイツ国内では限られた職人しか作ることが許されないバウムクーヘンは、薄くスライスしていただくのが本場流。

・住所:Maffeistrase 4, Munchen
・URL:https://shop.kreutzkamm.de/