企業が単独でオンライン説明会を行っているケースも増えている。志望する業界や企業群が決まっているのであれば、就活情報サイトから探そう。また、オンライン説明会を実施している企業はSNS上で「#WEB説明会」などとハッシュタグを入れて投稿していることも多い。参加したいなら、こうしたキーワードで検索してみるのも1つの方法だ。

 そのほか、新卒エージェントに登録し、企業を紹介してもらう方法がある。これまでは対面で面談が行われているケースが多かったが、現在はオンライン面談でカウンセリングを行っているエージェントもある。自分の希望に合う企業や業界などを紹介してもらって、就活のヒントにするといいだろう。

 また、大学のキャリアセンターを活用するのもおすすめだ。

「学校によっては、WEBで求人票を閲覧できるところもある。キャリアセンターからのお知らせもチェックを」(武井氏)

【就活の立て直し方(3)】
オファー型就活サイトでスカウトを待つ

 自分で企業を探し切れないという人は、「オファー型就活サイト」を活用するのも1つの方法だ。オファー型就活サイトとは、自分のプロフィールや自己PR、希望職種などを登録しておき、それを見た企業からオファーをもらって優先的に選考してもらうマッチングサービスのこと。

「スカウト型就活サイト」「逆求人サイト」とも呼ばれており、OfferBox(オファーボックス)やFuture Finder(フューチャーファインダー)、キミスカといったサービスが代表的だ。

 サイトによっては、自己分析も無料で行えるため、改めて自分の性格や志向などを確認することもできる。また、企業が自分のプロフィールを見てオファーを出してくれるので、自分が知らなかった意外な企業との出会いにつながる可能性がある(参考:「コロナがきっかけに…新卒でも「スカウト型採用」増加のワケ」)。

 新型コロナウイルスの影響で対面式の合同会社説明会が中止になったことを受けて、参加予定だった企業などを中心に登録が増えており、「OfferBoxの新規登録企業数は2倍になっている」(OfferBoxを運営するi-plug広報部・高根千聖氏)という。就活生が多くの企業と出会えるチャンスが増えているといえるだろう。