ピクシブは12年からインターンシップを実施している実績があり、チームで数多くの課題に取り組んできている。今回は初めてのオンラインインターンシップで、個人でテーマに取り組んでもらったが、今後は上記のような複数人でのコミュニケーションのハードルも解決して、「チームで行えるオンラインインターンシップも考えていきたい」(北島氏)と意気込んでいる。

ピクシブを知らなかった学生も
オンラインインターンシップに応募

 今回のインターンシップ参加者について、人事や採用を担当する村松氏は、優秀でピクシブに興味がある学生は「ぜひ採用したい」と語る。

「これまではピクシブの創作に関心のある学生の応募が多かったが、目新しいオンラインインターンシップを緊急事態宣言下に開催したことで、ピクシブのサービス自体を知らないような新しい属性の学生からの応募もあり、より多くの学生に関心を持ってもらえるきっかけになった。今後もエンジニア職を対象としたインターンシップを実施予定だが、これもオンラインでの実施を視野に入れながら検討していきたい」(村松氏)

 オンラインインターンシップでは、社風や仕事の中身が本当に分かるのか疑問に感じる学生も少なくないだろう。しかし、オンラインであっても、インターンシップの内容や対話する社員の様子から、社風や社員の顔は十分に見えてくるはずだ。

 感染者数は減少傾向にあるとはいえ、コロナと共存しながらの生活は続いていく。こうした中で22年卒学生は、オンラインインターンシップについても視野に入れながら、就職活動を開始してはどうだろうか。